介護保険、障がい福祉の請求代行や給与計算の代行を請け負っている「北日本ケアサポート」の代表をしております、鷲尾和巳と申します。宜しくお願い致します。
別法人で介護、障がい者福祉の事業所も4事業所経営しております。
「介護業界をザックリ切る話」という題目なので、いつもクライアントにはなかなか直接言えないことも言っちゃいますね!️
第15話「放課後等デイサービス立ち上げ」
〜リサーチの仕方〜
児童発達支援や放課後等デイサービスを立ち上げたいという人は、今の介護・福祉業界の中ではかなり多いのではないでしょうか?
私の実体験を元にみなさんの参考になれば幸いです。
「放課後等デイサービス」「児童発達支援」については全4回にて解説してまいりますので、気になる題名のところだけでも読んで頂ければと思います。
また当社でもお手伝い出来る部分がかなりあると思いますので、ご相談ください。
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では皆さん、放課後等デイサービスや児童発達支援の開設前に、候補とする地域の状況をどのように掴んでいますか?
当社のやり方をご案内致します。
1.地域の相談室に電話して直接聞いてみる
率直に「児童デイの立ち上げを考えているんですが、紹介先が満員で入れないとかありますか?」など、直接聞ければ1番いいと思います。
私が開設した岩内町の相談室には30分ほど相談室に口説かれました(笑)「足りないので、是非開設してください」と。
それはレアケースなのですが、貴重な意見が聞けると思います。
そこで、紹介先には困っていないという事だと競争が激化している地位に飛び込むことになりますので、損益分岐点までいくのにかなりの時間がかかってしまいます。
ちなみに北海道の岩内町というところに開設した時は、2ヶ月で損益分岐点を超えてきました。
リサーチはとっても大事です。
2.人口を考える
何と言っても母数がいないと商売が成り立ちませんよね?
ですので、車で送迎出来る範囲の人口を確認します。
学校数も有効的なリサーチの手段になりますが、2万人以上いて学校が3つ以上あれば、児童デイは最低1個、2個くらいは問題なく利用児が集まるかと思います。
だからと言って、児童デイが全く無い地域に出すのも慎重に考えるべきです。まずは「放課後等デイサービス」「児童発達支援」というサービスを、町と町民にアナウンスする必要があるからです。
ニーズを掘り起こす作業からやらなくてはならないので、時間がかかる事も考えられます。
3.競合を考える
現在その地域で、放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している会社や事業所を調べる事もとても大事です。
私の場合は、町に児童デイサービスが足りていないと聞いていたので、既存の児童デイサービスに直接アポを取って町の状況やもう1つ出来たら、どう考えるか? なども直接聞かせてもらいました。
実際にその町で開業したときは、共存しなくては行けないので挨拶しておいて損はないと思います。
そして自分の目で、この会社より自分の会社の方が魅力があると自信がもてたり、その会社の歴史などを知ると、これからの方向性が分かったり、スタッフだったら自分の会社を選ぶかどうかなど、対戦相手としての戦闘力も測ります。
さらに特徴をしっかり聞かせてもらい、やってないことで売りに出来そうな事も考える必要があります。
既存の事業所は、人数の関係から1人につき週1回しか通う事が出来ず、児童発達支援に関しては、親御さんが同伴で送迎無しでした。そこで当社は、何回でも来ていいですし、児童発達支援も親御さん付き添い無しの、送迎あり、小集団で行いますとしました。
さらに回数を多く使ってもらいやすい様に、おやつ代や教材費は一切貰わない様にしました。
その様にやってない事をやってあげる事で利用者さんは、選択する事が出来るので集まりが早いかと思います。
開設しなかった例もあります。人口は2万人近くいて、1箇所既存の児童デイがある場所だったのですが、その地域では、とても有名な社会福祉法人が福祉の業界では牛耳っており、児童デイも相談室もその社会福祉法人が経営しておりました。
念のため相談室にスパイ電話をしてみましたが、まだ既存のデイに余裕があるとの回答。
これは損益分岐点まで行くのに相当時間がかかる事が予想されたので、断念しました。
この場所でこんな事をやりたいと思うのは自由ですが、それを必要な人が居るのかどうかの方がもっと大事だと思っております。
少しでも「放課後等デイサービス」「児童発達支援」の開業に役立てて頂ければ幸いです。
また分からないことが有ればいつでも無料で電話相談も可能です。お待ちしております。
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