居宅療養管理指導と通所介護・通所リハビリ
居宅療養管理指導とは?
居宅療養管理指導は提供者によりサービスが異なります
居宅療養管理指導は、医師や歯科医師、薬剤師や歯科衛生士、管理栄養士などが自宅で生活する要介護者に提供する介護サービスです。
居宅療養管理指導は、提供者によってサービスが異なり、医師や歯科医師であれば訪問診療や治療の指導管理、検査や投薬や処置、薬剤師であれば薬の管理や服用方法の指導、歯科衛生士であれば口腔内の清掃と口腔衛生の指導栄養管理士であれば食事の栄養指導や調理の実技指導を行います。
居宅療養管理指導の対象は、病状が不安定な人、通院できない人、医学管理が必要な人などです。
居宅療養管理では近年、口腔ケアが重視されています
居宅療養管理指導は利用者の要介護度に関わらず、1か月あたり一律の報酬額が設定されており、少なくとも月1回以上の訪問診療あるいは往診を行うことが算定の前提となります。ただし、医師、薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士、などで提供可能な限度回数が異なります。
居宅療養管理指導において、近年、特に重視されているのは、歯科医師や歯科衛生士による口腔ケアです。口腔ケアは虫歯や歯周病の予防・治療だけでなく、高齢者の死亡原因の1つである誤嚥性肺炎を防ぐうえで重要な役割を果たします。
通所介護と通所リハビリとは何か?
通所介護では介護と各種レクリエーションを提供します
デイサービスとも呼ばれる通所介護は、送迎バスで通所する要介護者を施設に受け入れて、入浴・食事などの介護と各種レクリエーションなどを提供することで、要介護者の心身機能を維持・回復させるだけでなく、介護に従事する家族の負担を軽減させるサービスです。
通所介護の施設は、1か月あたりの平均利用のべ人数が300人以内の施設は小規模型、300人~750人の施設は通常規模型、750人を超える施設は大規模型と呼ばれる。なお、要支援者向けの介護予防通所介護は、15年の制度改正で地域支援事業の通所型サービスに移行されました。
通所リハビリはトレーニングや趣味活動などが中心です
デイケアとも呼ばれる通所リハビリテーションは、送迎バスで通所する要介護者を施設に受け入れて、リハビリの他、食事・入浴などの介護、各種レクリエーションなどを提供するサービスです。主に認知症などによる精神障害患者や脳血管疾患などによる機能障害患者を受ける通所リハビリでは、通所リハビリテーション計画に基づいてリハビリテーションを実施し、要介護者の心身機能の維持・回復と家族の負担軽減を図ります。通所リハビリではグループ単位での筋力トレーニングやエクササイズ、手芸・工芸といった趣味活動などが行われるため、施設には十分なスペースや家具が必要になります。