介護職員の処遇改善とともに「職員のレベルアップが急務」とする政策的な施策の一つとして、2012年から「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」が導入されました。

 

介護職員のレベルを測る『ものさし』

介護キャリア段位制度は、個人の介護技術を測る「ものさし」として、事業所内での介護職キャリアの目標を立てる基準となります。一般の会社組織の部長や課長といった役職は、個人的な仕事の能力だけでなく、部下の面倒見や人を育てる能力、社内外の人脈などを勘案して決められます。介護キャリア段位制度は、介護プロフェッショナルとして介護技術や指導力を査定して、7段階のレベルという、共通の『ものさし』で評価しようとするものです。

この制度では、事務所の職員の中から1人、アセッサーという評価者を選出します。アセッサーはシルバーサービス振興会による講習を受講し、アセッサーの認定を受けることで、同じ職場の職員の実践的スキルのレベルを査定して認定する役割を担います。

アセッサーは同じ職場の仲間であることから、その評価だけを持って他の事業所との比較や評価はできませんそのため、アセッサーが評価した結果をシルバーサービス振興会による第三者評価で決定することとなります。

 

介護キャリア段位制度の意義とは

 介護キャリア段位制度は、当面の強化をレベル4迄としてスタート。アセッサーは20181月時点で2161人。レベル認定者は20184月で4003人となっています。介護キャリア段位制度の導入事業所は「介護職員処遇改善加算」のキャリアパス用要件Ⅱを満たすとされ、各種助成金の対象にもなっています。事業補内で、季語技術を競う欽定制度エお導入することで、OJT教育が促進され、良い意味での競争が生まれることが期待されています。