「LIFE(科学的介護情報システム)」導入における障壁とは何か? 答えは「人」

 こんにちは! 北日本ケアサポートです。

 20214月の介護報酬改定から「LIFE(科学的介護情報システム)」の運用が始まり、3カ月ほどが経とうとしています。運用開始当初は「LIFE」の導入などで、介護事業所側も戸惑うことが多かったはずです。
 しかし「LIFE」を導入したから、これで一安心、というわけではありません。今後は、「LIFE」を活用しながら、事業所の運営をしていかなければならないのです。
 では、どのように運用していけば良いのでしょうか?

デスク風景

 

 事業所の運営にとって重要なのは日々の業務に差し障りなく「LIFE」を使いこなすことです。
 つまり、ごく当たり前に「LIFE」の入力が行われ、ごく当たり前に「LIFE」を要件とする加算が算定出来る状況が望ましいはずです。
 これは「LIFE」に限ったことではなく、ICT(情報通信技術)化への対応は、今後の介護事業所にとってマストな課題であると言えます。なぜなら、ICTを利用した加算などは、今後増えていくと予想されるからです。
 介護報酬は、基本的に3年ごとに改定されます。
 事業所としては、どのような加算要件が突きつけられようと、運用が滞ることのない状況にしておくことが理想です。

 これからお伝えすることは、北日本ケアサポートのグループ会社で、私が理事長を務めている『特定非営利活動法人はなうた』で、実際に行っていることです。介護事業所の経営者や管理者の方の参考になれば幸いです。

介護施設の風景

「トップダウンで柔軟に対応できる人間を育成する

 ICT化への対応は、「LIFE」に限らず、今後の介護事業所にとってマストな課題である、と先ほども申し上げました。
 そして、この「LIFE」の使用もICT化を進めるのも「人間」が行います。
 介護事業所の経営者、管理者にとって、今後どのような運用方法に変わったとしても、その変化に柔軟に対応し、積極的に取り組めるスタッフがいれば、とても心強い存在になることでしょう。
 つまり、状況の変化に対応できる柔軟な人間を育てることが、介護事業所のICT化のキモなのです。


 私自身、介護事業所を運営し、民間企業の代表やグループ会社の役員も務めています。
 そこで感じることは、介護業界の方は、他の業界と比べ、ITリテラシー(ITに関する事柄への理解や対応力)が平均的に低く、保守的であるということです。
 そういった姿勢からICT化などの状況の変化に耐えうるものに変えていくには、企業のトップが「強行突破」するしかない、と私は考えています。

 現在私が代表を務める介護事業所では、私が代表になる以前は、訪問介護記録を紙に記載するなど、すべての業務がアナログでした。
 これから会社組織を拡大していく上で、アナログによる運用は非常に危険だと感じ、トップダウンで、記録などの業務全般をデジタルへ移行しました。
 さらにその後、評価システムを導入し、雇用契約書等も電子化へ変更しました。

日本とつながり

ICT化が理由で退職するスタッフは皆無」

 介護事業所にとって、介護スタッフは大変重要なリソースです。なぜなら、彼らがいなくては、経営そのものが成り立たないからです。
 もし運用方法を変更したことでスタッフから強い反発が生まれ、その末に介護事業所を退職されたらどうしよう……と考えてしまい、「強行突破」に踏み切れない経営者や管理者は多いと思います。

 私の介護事業所でもスムーズにデジタル化へ移行できたわけではなく、当初は反発の嵐でした。ですが、運用のICT化が理由で退職するスタッフは、1人もいませんでした
 もちろん、事業所開業当時から現在まで、退職したスタッフは数多くいます。しかしその退職理由の9割は、人間関係の問題によるものです。

 事業所がICT化を進める理由は、スタッフや会社の将来を考えてのことだと思います。その意味と意義をしっかり伝えれば、スタッフは必ず納得してくれます。
 経営者や管理者が、日頃から親密な信頼関係を築けていれば、スタッフは多少の無理にも応じてくれるはずです。
 ですので、経営者や管理者の方は、自信を持ってICT化の判断をしてもらいたいと思います。

 また、ICT化を進めていけば、そういったICT化を進めている企業を希望する優秀なスタッフが集まってきます。
 目指すべき姿に会社を変化させていくと、それに応じたスタッフが自然と集まってくるのだと、私は身をもって実感しました。
 こうして、ICT化に抵抗感のないスタッフが多くなると、介護報酬改定などで運用の変更があっても、スムーズに対応してくれるようになりました。

パソコンとガッツポーズ

 介護事業所の運営で困難なことは、ICTの導入を決断し、それを継続し続けていく姿勢を維持することです。経営者と管理者の方には、その勇気と覚悟をぜひ持っていただきたいと思います。そうすれば、会社は必ず変わっていきますし、入社してくるスタッフの質も変わってきます。

 介護事業所の運営等、さらに詳しい内容がお知りになりたい方は、直接お話しさせていただきます。気軽にご連絡ください。
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