その仕事は『あなた』が本当にしなければならない? 本業の収益と外注の料金を比較してみる

 こんにちは! 北日本ケアサポートです。

 弊社は、介護や障がい福祉に直接携わる仕事ではなく、お客様の『本業』以外の業務(介護保険または障がい福祉サービス等報酬の請求事務代行、その他事務や給与計算代行)などを専門として請け負っております。
 今回はその業務の中から、給与計算のアウトソーシング(外部委託)・外注について、お伝えします。

 

 弊社のグループ関連会社NPO法人はなうたでは、就労継続支援事業所A型とB型の両方を運営しております。*2023年4月現在、就労継続支援B型のみを運営しております。
 就労継続支援A型の場合、利用者さんと雇用契約を結んでいるため、毎月の給与計算が必要です。弊社北日本ケアサポートは、NPO法人はなうたから委託され、給与計算業務のすべてを行っております*現在はNPO法人はなうたの給与計算業務を行っておりません

 まずは、就労継続支援事業所A型とB型が、どのようなサービスかを簡単にご紹介しますね。

【 就労継続支援A型 】

 企業等で働くことが困難な障がいのある65歳未満(利用開始時)の方に対し、雇用契約に基づく生産活動の機会の提供、知識および能力の向上のために必要な訓練などを行います。最終的に、一般就労への移行を目指すサービスです。

【 就労継続支援B型 】

 企業等で働くことが困難な障害があり、一般企業等の雇用に結びつかない方や、一定年齢に達している方に対し、生産活動などの機会の提供、知識および能力の向上のために必要な訓練などを行います。このサービスを通じて、就労継続支援A型や一般就労への移行を目指します。

 このように、就労継続支援A型とB型の大きな違いは、事業所との雇用契約の有無です。

サポート

・給与計算のアウトソーシング(外部委託)・外注のメリットとは?

人件費の削減

 弊社が委託されていたNPO法人はなうたでの就労継続支援の給与計算の代行料金は、基本料金5,000円+1,000円×スタッフ数です。
 仮に、利用者さんが20名・スタッフが5名の場合、30,000円で給与明細まで作成いたします。

 この30,000円を、高いと見るか? 安いと見るか?
 総勢25名の給与計算であれば、自社で行っても1日かからずに終わってしまいます。
 このことから「30,000円は高い!」と思った方、実際の業務風景を思い返してみましょう。
 その給与計算は、どなたが行っていますか?

 給与の内容は、個々のスタッフにとってデリケートな情報です。
 小規模の企業であれば、事務スタッフではなく、社長が給与計算をすることが多いと思います。裏を返せば、一番の稼ぎ頭である社長が、日当30,000円の仕事をしているのです。
 社長が給与計算を行っていなくても、企業の中で同等の重要なポストにいるスタッフが行うはずです。
 日当30,000円の仕事を重要なポストのスタッフが行うなら、アウトソーシング・外注に依頼した方が安いと思いませんか?

ノートパソコンと観葉植物

本業に専念できる

 上記のように、給与計算を企業の社長や重要なポストのスタッフが行った場合、それは企業の収益となるでしょうか? 違いますよね、給与計算の作業収益は一切得られません
 企業の収益の要となる社長やスタッフが、収益を生まない作業に時間を取られる。これは、企業にとって生産性がないと言えます。

 介護や障がい福祉の事業所の場合、利用者さんがいる現場に集中することや、スタッフの新人教育に注力すること、または保険請求の加算を取るための資料作りを行うこと……つまり、『あなた』にしかできない本業に専念したほうが、収益を生み出し、生産性が高いと言えるのです。

 これは決して、給与計算の話だけではありません。弊社が代行している国保連への介護保険請求事務でも、同じことが言えます。

実例:北日本ケアサポートスタッフAの義姉(介護福祉士)の話

 介護時保険請求の時期になると、介護福祉士の義姉も国保連合会に対する請求事務作業を行っているそうです。理由は簡単。人員が足りず、請求期限に間に合わないから。
 当然、介護福祉士の義姉にも担当する利用者さんがおりますので、介護の合間に請求事務作業を行います。そんな状態で、良質な介護の提供とミスのない請求事務作業は続けられるのでしょうか?
 私には、介護スタッフに過度の負担がかかっているように見え、決して良い労働環境とは思えません。

 ちなみに、弊社北日本ケアサポートの場合、小さな介護事業所でしたら、ひと月30,000円ほどで国保連への介護保険請求事務代行も行っております。
  *北日本ケアサポートの各種代行料金→こちら

 このように、給与計算や国保連への介護保険請求事務のアウトソーシング(外部委託)・外注を考える場合、自社で給与計算や保険請求事務を行うスタッフが本業に専念したときの収益と、アウトソーシング(外部委託)・外注の料金とを比較してみましょう

AB道標

・就労継続支援の給与計算のアウトソーシング(外部委託)は、どのような会社が良い?

 ズバリ! 就労継続支援や障がい福祉事業の事を理解している会社です()
 なぜなら、障がい者を雇用する際に取れる助成金のことや、平均賃金を聞きたい理由など、余計な説明が一切不要になるからです。まさに、時間短縮ですね。

 さらに、就労継続支援や障がい福祉事業の事を理解している会社であれば、さまざまなアドバイスも事業所さんへしてくれるかもしれません。
 例えば「この利用者さんはハローワーク経由ですか? そうでなければ、有期契約のお話をしてから、キャリアアップの助成金を準備されたほうが良いのではないでしょうか?」など……。
 就労継続支援を始めたばかりの方には、就労継続支援や障がい福祉事業の事を理解している会社は、心強い味方になると思います!

 なお、税理士事務所や会計事務所に依頼すると、上記でご説明した30,000円では到底収まらない料金になるかと思います。
 また、安価なアウトソーシング会社の場合、機械的な給与計算のみになる可能性があり、知識不足のために事業所さんのほうから細かな説明が必要になるかもしれません。

time is money

 いかがでしたか?
 まずは、給与計算や国保連への請求を行っている方たちが本業に専念した場合、どのくらいの収益が生まれるのかを計算してみてください。そのうえで、アウトソーシング(外部委託)・外注の料金を比較し、アウトソーシングが安ければ、絶対にアウトソーシングを頼むべきです。
 もし、アウトソーシングの料金よりも収益が少ない場合は、事業運営そのものを考え直さなければいけないと思います。

 アウトソーシングに対し、抵抗感やためらいを持つ方がいらっしゃることは、弊社も承知しております。
 ですが、1日は24時間以上増えることがありません。そして、人が1日の中で働ける時間にも限りがあります。
 企業にとって、時間は収益に直結しているといっても過言ではありません。
 この限りある時間の中で、『あなた』は本業に専念できていますか?

 また、アウトソーシング(外部委託)をするとしても、就労継続支援の給与計算に慣れているところを選定した方が良いでしょう。といっても、そのような専門的な企業は、なかなか見つからないかもしれませんが……。
 もし、探し出せないときは、ぜひ北日本ケアサポートにご相談ください。就労継続支援の給与計算も国保連への保険請求も両方できる、数少ない企業です。

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《 記事原案者 》
鷲尾 和巳鷲尾 和巳(わしお かずみ) → 代表ご挨拶
北日本ケアサポート 株式会社 代表取締役 / 特定非営利活動法人 はなうた 理事長 / 一般社団法人 日本介護協会 理事 / 介護事務管理士 資格保持者

《 記事加筆編集者 》

北日本ケアサポートスタッフ北日本ケアサポートスタッフ:A
介護事務管理士 資格保持者