アンガーマネジメントとは? 介護や障がい福祉でも使えるテクニック No.1
『保育者のためのアンガーマネジメント入門:-感情をコントロールする基本スキル23』

 こんにちは! 北日本ケアサポートです。

 コロナ禍の今、アンガーマネジメントというスキルが注目されています。
 そこで今回ご紹介する書籍は『保育者のためのアンガーマネジメント入門:-感情をコントロールする基本スキル23』です。
 保育者、となっていますが、児童発達支援、放課後等デイサービスなどの障がい福祉だけではなく、介護や医療の現場でも使えるスキルだと思います(もちろん、プライベートでも!)

本と花

 この本によると、アンガーマネジメントとは「怒りと上手に付き合うためのトレーニング」と書かれています。このスキルが目指すところは、怒りで後悔しない自分を手に入れることで、怒らないことではありません。

 今は特に、以前の日常生活とは異なった生活を送っています。そのなかで、我慢したり諦めたりすることが多く、世の中全体がストレスを抱えているように思います。
 こうした過度のストレスが溜まりつづけると、怒りの制御が効かなくなる場合があります。

 制御不能の怒りは、人間関係の悪化を招くだけではなく、企業の生産性も下がるなど、良いことがないのは明白ですよね。
 もし「イライラして仕事に集中できない」「理不尽に怒られてやる気がなくなった」「感情的に怒ってしまい、人間関係が悪くなってしまった」など……思い当たることがあれば、要注意です!

 では、アンガーマネジメントを身に着けるために、何から始めれば良いでしょう?
 まずは「怒り」の感情を知ることが、アンガーマネジメントのスタートです。

はてなとまるばつ

私たちはなぜ『怒る』のか?

 質問です。あなたは、なぜ怒るのですか?

 なぜって……、そこに嫌な気持ちがあるからですよねσ(^_^;)
 そうです。実は、怒りは単体では発生しない感情なのです。

 この本では、私たちの心を『コップ』に例えて説明しています。
 コップの中に入る水が、第一次感情(つらい、苦しい、痛い、不安、疲れた等の感情)です。
 この第一次感情が溜まり続け、コップからあふれ出したときに、第二次感情として『怒り』が表に現れるのです。

 ということは、第一次感情を上手に減らせば、怒りにつながらない……となりますよね。

『怒り』=『悪』ではない

 怒りは、自分の身を守るための感情といわれているそうです。
 動物が敵と遭遇した際、己の命を守るために相手と戦うか逃げるかの判断をします。このとき、脳内ではアドレナリンが分泌され、体を緊張・興奮状態にさせます。これが『怒り』の感情です。
 生きるために必要な感情であるため、怒りの排除は不可能です。

 この本では、怒りの5つの性質を紹介していました。

1)

 高いところから低いところへ流れる

強者から弱者へ連鎖する
2) 身近な対象ほど強くなる

自分に対する関係の深さにより、「思い通りにしたい」という気持ちが強くなる

3)  矛先を固定できない 他者から受けた「怒り」を別の誰かにぶつける
4)  伝染しやすい イライラした人がいると、その場の空気も悪くなる
5) エネルギーになる

怒りとうまく付き合うことで、自分のモチベーションアップにつながる

 このような性質を知っているだけでも、怒りとの付き合いかたが変わると思います。

 アンガーマネジメントでは、怒りを悪とはとらえていません。
 むしろ、怒りを上手に利用すれば、自分のモチベーションを上げたり、人間関係をより良いものに変化させたりする可能性があります。

4つの芽

 冒頭に、アンガーマネジメントは「怒りと上手に付き合うためのトレーニング」と書きました。
 トレーニングということは、日々繰り返し練習しなければ、そのスキルが身につかないということです。 
 ですが、難しく考えることはありません。本にも書かれていましたが、できることから始めれば、いずれ大きな変化につながるはずです。「継続は力なり」と言いますものね♪

 次回は『保育者のためのアンガーマネジメント入門:-感情をコントロールする基本スキル23』の中から、怒りをコントロールする基本スキルをいくつかご紹介したいと思います。

 以上、北日本ケアサポートでした♪

*次回はこちら→アンガーマネジメントとは? 介護や障がい福祉でも使えるテクニック No.2

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