さて、今回も介護事業の運営についてのお話です。

経営については「ヒト」「カネ」「モノ」の3つが一般的にあげられます。

 

課題としてまずは「ヒト」です。

介護職不足が加速する現在、いかにスタッフを確保するかが事業所の存続を左右すると言っても過言ではありません。

それには「ごきげんな職場」を創ることが大切です。その内容とはライフワークバランスが保たれ、人間関係が良好で、研修やスキルアップが充実していること。更に言うなれば、人事制度がしっかりしている事が重要です。

全て揃えば理想的ですね。先ずは、一歩からでも着手していきたいものです。特に介護現場はスタッフの人間関係が大きく影響します。その中でも今回注目したのが「ウェルカムイベント」を行う事です。

 

★ウェルカムイベントって何?★

 

入社時のオリエンテーションや歓迎会、関連部署への紹介などの事を指します。

多忙に追われ、忘れがちなイベントですが、入社する側にとっては1度キリのイベントです。また、同僚・上司とのコミュニケーションが企業に期待されているという想いも伝わります。

簡単なおやつを食べながらの談話でも構わないので、ぜひ積極的に取り入れてみてはください。

 

2つ目の「カネ」についてです。

介護事業は、利用者様の「自己負担金」と国保連からの入金に分かれます。よく言われる「●割負担」というのは「自己負担金」で入金は翌月、国保連からの入金は2か月後が一般的と言われています。このように入金サイクルが異なるため、運営資金繰りには注意が必要です。特に開業時には資金がショートしないように配慮しながら、併用して「助成金」を申請するなどすることで体制を整えたいものです。

 

3つ目の「モノ」とは、設備投資や改装工事も含まれるのですが、ここではあえて「小さな物品」をクローズアップしてます。例えば、歯ブラシなどの口腔ケア用品の質は、大きな影響を与えます。一括購入品で済ませるのではなく、その人に合った物品が利用者様の体調にも大きな影響を与えます。汎用品だからと思わず、細部まで配慮しまししょう。

 

今回は介護事業の「ヒト」「カネ」「モノ」についてのお話でした。

参考図書【これで失敗しない介護事業の経営・運営のノウハウ】発行:同友館