はじめまして。北日本ケアサポート、請求業務部の五條と申します。
今回は、『希望の介護モンテッソーリケア』という書籍のご紹介をさせていただきます。
【希望の介護モンテッソーリケア】
この本の著者は岡山県でグループホームを中心に、
デイサービスセンターやフィットネスデイサービスなどを展開している方です。
「モンテッソーリケア」という言葉を、皆様は耳にしたことはありますか?
私は一度も耳にしたことも目にしたこともありませんでした。
そもそも、ほぼ介護業界が未経験の私は、介護現場のことを正直あまりよくわかっていません。
そんな私がこの本を読んだ感想は、「モンテッソーリケアって凄いかも!」でした。
“希望の介護”と、本のタイトルになっているのも、納得でした。
《高齢者の尊厳と暮らしを守る取り組み》
さて、「モンテッソーリケア」とは、一体なんでしょうか?
これは、子供の教育理論の一つで、イタリアの医学博士マリア・モンテッソーリが
考案した教育理論「モンテッソーリ教育」が、この希望の介護の元となっているそうです。
自分で考え行動出来る、自立した子に育つと評判の高いモンテッソーリ教育を、
認知症高齢者の介護現場に導入し、「よく見て、促し、待つ」サポートで
高齢者の充実感、自信、意欲を引き出していく介護ケアです。
認知症の方であっても、そうではない方と同じように、時間がかかったとしても、
自分で決めることが出来ます。
自分で決めることが出来るのですが、少し時間がかかるので、
待ってもらうことやお手伝いが少し必要になるだけなのです。
それなのに、介護をする側が待つことが出来ないと、
高齢者ご本人は自分が何も出来ないと感じてしまいます。
しかし、介護をする側が「よく見て、促し、待つ」ことで、
高齢者ご本人の意欲が増して、出来ることが増えるのだそうです。
このように介護現場に導入された、子供の教育理論を応用した「モンテッソーリケア」は、
高齢者の尊厳と暮らしを守る取り組みとして成功しています。
《すべての世代に共通する理論なのでは?》
介護現場をほとんど知らずに私はこの書籍を読みました。
このように高齢者の尊厳と暮らしを守る取り組みが、世の中に広く浸透していくと、
介護現場の未来が明るくなるように感じました。
それと同時に、この教育理論は、子供と高齢者に限られた理論ではなく、
どの世代にも共通する理論なのかもしれない、と感じました。
家庭でも職場でも社会でも、とても大切にしたい考え方だと、この書籍を読んだ私は思います。
最初は、介護の書籍として読み始めた本ですが、今の自分にとって勉強になる書籍でした。
これはほんの一例で、介護のことを色々と知っていくと、
自分自身が勉強になることが、本当に多いと日々感じています。
このブログを読んで、少しでも介護に興味を持った方は、
是非「希望の介護モンテッソーリケア」を読んでみてください。