就労継続支援B型事業所の求人募集はターゲット層の絞り込みを。入職後は定着までの『初動』に重点を置く
こんにちは! 北日本ケアサポートです。
令和7年11月に公表された厚生労働省の『障害福祉サービス等の最近の動向(令和7年6月まで)』の資料によると、就労継続支援B型の事業所数は右肩上がりです。
事業所数が増えるということは、人材が流動しやすい環境であると言い換えることもできます。
就労継続支援B型事業所の運営において、人材確保は重要課題であるはずです。
ですが、求人募集を出しても反応がなかったり、入職してもすぐに辞めてしまったりと、職員の人手不足に悩む事業所も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、就労継続支援B型事業所の求人募集と新人職員の職場定着についてポイント解説したいと思います。

・求人募集は具体的な条件を提示し、ターゲット層を絞り込む
求人募集として「誰でも良いから来てほしい」が透けて見える採用条件は、結果として誰にも響きません。
就労継続支援B型事業所で働ける条件を具体的に提示することが重要です。
ポイントは以下の通りです。
| ①具体的な年代 ②事業所が対応できる、その年代が重視する条件 ③入職後のサポート体制 |
例えば「子育て世代OK」「定年後のアクティブシニア歓迎」など、具体的な年代の提示は求職者には気になるポイントです。
具体的な年代を提示したうえで、その年代が働くうえで重視する条件をさらに提示します。
子育て世代なら、お子さん絡みの急な休みに対応してくれるか、土日祝日や年末年始などの休日・休暇がとても気がかりです。
シニア世代なら、パソコンなどのデジタルツールを使いこなせるか、体力を必要とする作業があるのかなどが気になるのではないでしょうか。
事業所側のサポート体制がどうなっているのかを具体的に提示することで、求職者側も就職後の職場環境をイメージしやすいはずです。
求人募集を出す際は、求職者の視点から考えてみることが最も効果的です。
就職活動では時間と気力・労力が膨大に消費されることは、誰しもが経験していることですよね?
つまり「無駄な就職活動はしたくない」というのが求職者の心理ではないでしょうか。
そうなると求職者は、求人募集を出している企業が自分に適しているのかを慎重に検討せざるを得ないのです。
就労継続支援B事業所という名前を世の中で見かけても、そこに在籍する職員がどのような仕事をするか、具体的な想像ができない人も多いはずです。
もし求人募集に『未経験者歓迎』『未経験OK』などと表記されていても「本当に大丈夫だろうか?」と不安になり、応募を見送る求職者がいることも事実です。
だからこそ、研修制度や新人教育などサポート体制を確立し、それを求人募集でアピールする必要があります。

・新人の職場定着のためにメンター制度を構築する
離職の8割は入職3カ月以内に決まります。この3カ月間は新人にとって、孤独感や不安感を強く抱くつらい期間とも言えます(身に覚えがない人がいないくらい実感する期間ですよね……)
短期間での離職を防ぐためには、新人の「教育担当」とは別に、メンタル面の「相談役(メンター)」を必ず配置します。
これはメンター制度と呼ばれるもので、人事院でも平成30年から『メンター制度実施の手引き』がリーフレットで交付されています。民間企業向けではありませんが、メンター制度を理解するうえで参考にはなる資料です。
※人事院:メンター制度
メンター制度では、業務上の直属の上司ではない先輩社員をメンターとして選びます。
職場環境の定着を目的とするならば、メンターは新人と年齢が近い社員が理想です。また、必要に応じて複数人のメンターを選定しておくと、新人が相談したい内容などに応じて相談者を選ぶことも可能です。
このメンター制度は、新人だけはなく、メンターとなる社員にとってもメリットがあります。
メンター役の社員は、相手に寄り添った対応が求められるため責任感が強くなったり、コミュニケーションスキルの向上が期待できたり、管理職になったときにメンターの経験が役立つはずです。
ただし、新人とメンターとの相性が悪いと、かえって早期離職につながってしまいます。
またメンター役の社員の負担が大きくなり過ぎないよう、メンターのフォロー体制も必要です。

超高齢化社会の中で、働ける人材の総数が減っているのが日本の実情です。
就労継続支援B型事業所で働こうと思う人は、必ずしも経験者とは限りません。
どの業界にも通じることですが、未経験者を優秀な経験者に育て上げることも企業の命題なのではないでしょうか?
北日本ケアサポートスタッフAも、他業種から、縁があってこの業界に携わっている人間の1人です。
最初は、専門用語の意味も仕事の流れもまったく分からず、先輩方にたくさんのご迷惑をおかけしました。ですが、北日本ケアサポートの先輩方は嫌な顔を見せることもなく、知識を出し惜しむこともなく、私にたくさんのことを教えてくれました。
文末にも記載していますが、業界ド素人だった北日本ケアサポートスタッフAは、今や介護事務管理士の資格保持者にまで成長しています(笑)
閑話休題――
弊社北日本ケアサポートは、介護事業所や障がい福祉事業所の介護報酬(介護レセプト)の請求事務を代行する会社です。
弊社のグループ企業には、『特定非営利活動法人はなうた』があります。
そこでは弊社代表の鷲尾が理事長を務め、介護保険サービスを始め、障がい福祉サービスも提供しております。
また、就労継続支援事業所「れのあ」なども運営しているため、経験に基づいて然るべき対策に好いてのコンサルティングなど、事業の成長を幅広くサポートしております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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| 《 記事原案者 》 | |
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鷲尾 和巳(わしお かずみ) → 代表ご挨拶 北日本ケアサポート 株式会社 代表取締役 / 特定非営利活動法人 はなうた 理事長 / 一般社団法人 日本介護協会 理事 / 介護事務管理士 資格保持者 |
| 《 記事加筆編集者 》 | |
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北日本ケアサポートスタッフ:A 介護事務管理士 資格保持者 |








