介護事業独立への第一歩は「訪問介護」で決まり!-お金編-

 こんにちは! 北日本ケアサポートです。

 前回の記事でもお伝えしましたが、介護事業所独立への第一歩としては「訪問介護」が最適だと思っております。
 訪問介護の最低開業人数は2.5人であるため、それに伴う人件費が安く済みます。また、ごくわずかな設備投資で開業できるのも、訪問介護から始めるメリットといえます。
 *詳しくは『介護事業で独立を考えている方必見! 7つの事業所を経営している実体験を伝授します No.1』をご覧ください

 こうして訪問介護に必要な人材が集まり、介護保険の内容も理解し、いざ開業へ!
 いえいえ、ちょっと待ってください!

 お金の準備は出来ていますか?
 運営にいくら必要で、売り上げがどう入ってくるのかをご存じですか?

 今回は介護事業所に関する『お金』についてQA方式で詳しくお伝えしていこうと思います。

Q&Aと電卓

質問「初期投資は、いくらかかりますか?」
回答「運転資金を含め、最低300万円ほどあれば開業できます」

 初期投資の内訳をご紹介します。
 アパートの入居費用、パソコン、保険料、法人登記印紙代、書庫やデスクなどで約100万円が必要です。
 また運転資金は、200万円ほどあれば大丈夫だと思います。これは、3カ月分の人件費70万円(25万円×2名、22.5万円×1名)が払えるくらいの資金の確保が必要である、という意味です。

 このように、初期投資が最低300万円ほどあれば訪問介護の開業ができます。

質問「売り上げの入金は、いつですか?」
回答「入金は、介護サービスを提供した翌々月25日頃です」

 介護保険の請求は、まず、サービス提供月の翌月10日までに、サービス事業者が介護給付費請求書と介護給付費明細書(=介護レセプト)を国保連へ提出します。
 その後、国保連内に設置されている介護給付費審査委員会による審査を経て、サービス提供月の翌々月25日頃にサービス事業所へ介護報酬が支払われる、という仕組みです。
  *各都道府県で入金日が多少前後します。詳しくは、サービス事業所が所在する都道府県の国保連にてご確認ください

 例えば、7月にサービス提供を行った介護報酬は、9月25日頃の入金です。
 初月から新規契約を数多く獲得したとしても、介護事業所への入金は翌々月。そのため、介護事業所側は、2カ月分の人件費(給与)を先に払わなければなりません。
 初期投資の運用資金として人件費3カ月分の確保が必要となるのも、このような理由があるためです。

 いきなり倒産しないためにも、開業して6カ月間で損益分岐点を超えるよう、営業に注力する必要があります。
 弊社でも、開業後6カ月間で人件費を賄えるだけの売り上げを目標とするよう、介護事業所に伝えております。

給料と明細書

質問「給与の締日と支払日は、何日に設定したらよいでしょうか?」
回答「月末締め、翌月末払いが最も理想的です」

 上記でも説明したとおり、介護事業所の売り上げの入金は翌々月25日頃です。
 給与を月末締め・翌月末払いにすると、事務処理が効率的になり、資金繰りもしやすくなります。

 例えば、7月にサービス提供を行った分の人件費は、8月末の支払いです。そして、7月サービス提供分の国保連からの入金は、9月25日前後です。
 つまり人件費の先払いは1カ月分のみとなり、キャッシュフロー(=一定期間内の現金の増減、または手元にある現金・預金残高のこと)の管理が楽になります。

 これがもし給与の支払日を翌月25日になると、介護事業所は2カ月分の給与を先払いしなければなりません。
 この支払いサイクルは、売り上げが上がっても変わることはありません。そのため、2カ月分の給与の先払いを続けていると、次第に資金繰り等が苦しくなります。

 給与の締日と支払日開業当初しか決められないため、しっかりと検討する必要があります。

質問「ファクタリングをすると、キャッシュフローが楽になりますか?」
回答「キャッシュフローが良くなることは間違いありません。ですが、あまりおすすめは致しません」

 ファクタリングとは、売掛債権を買い取るサービスのことです。これにより、早期の資金調達が可能です。
 つまり、2カ月後に国保連から入金される介護報酬(=売掛金)を、ファクタリング会社に買い取ってもらうことで、2カ月を待たずに請求日から10日前後で入金されることになります。
 ただし、ファクタリング会社へは、手数料として毎月1%ほど支払う必要があります。

 例えば、200万円の売り上げがあった場合、ファクタリング会社に手数料2万円を支払うことで、請求日から10日前後での入金となります。
 しかしこれを1年間続けると、合計で24万円の手数料をファクタリング会社へ支払うことになります。この手数料は、決して安くはないと思いませんか?
 そしてアリ地獄にハマるように、ファクタリングを利用したキャッシュフローのサイクルから抜けられなくなります。

 もちろん、ファクタリングは悪いことばかりではありません。メリット、デメリットを十分に理解した上で、ファクタリングをご利用ください

お金と本

 介護事業所のキャッシュフローが悪くならないためには、国保連からの返戻や保留の通知を受けることなく、間違いのない介護保険請求の作業を毎月行う必要があります。
 請求作業や事務作業が心配な方は、こちらをクリックしてみてください。もう請求作業などで頭を悩ますことがなくなります → 北日本ケアサポート

 

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