機能訓練と日常生活のお世話の場所

通所介護、通称「デイサービス」には二つの役割があります。一つは心身機能維持の為の機能訓練を行う役割、もう一つは家族の負担軽減の為身の周りの介護など日常生活のお世話をする役割です。通所介護はこの二つを同時に提供します。

 

人員基準と設備基準

通所介護では、利用者の定員数によって配置すべき職員の数が決められています。例えば定員10名以下の小規模なデイサービスは、管理者1名、生活相談員1名、介護職員または看護職員1名、機能訓練指導員1名が必要になり、それぞれ必要な資格も定められています。

 また設備基準では定員1名当たり3平米以上のスペースの確保が必要です。最近流行の民家を使った小規模デイサービスは、居間と食堂、和室などを合わせると10坪はあります。10坪は33平米ですので、定員10人でちょうど良い広さと言えます。逆に建物の延べ面積が広いからと言って、最初から定員数を多くしても、定員数におうじた職員配置が必要となるので、人件費が無駄に膨らむ為、最初は少ない定員で許認可をとり、利用者が増えて稼働率が上がるに従って定員数を変更していくと良いでしょう。

 

事業規模による分類

通所介護は、年間の平均利用者数により4段階の事業規模に別れます。

 地域密着型(定員数18名以下)、通常規模(19名〜750名)、大規模Ⅰ(751名〜900名)、大規模Ⅱ(901人以上)

規模が大きくなるほど、報酬単位は下がりますが、経費率も下がり、全体の利益率は高くなる傾向のあります。経営の安定化には定員に対する稼働率を78割にする事が必要です。

 

多様化する事業コンセプト

通所介護は事業コンセプトが多様化していますが、大きく分けて機能訓練型とレスパイト型の二つがあります。治療院が多く参入している機能訓練に特化した「リハビリ・デイサービス」は、入浴や食事なしの短時間での提供(13時間程度)が多くなっています。またレスパイト型として一般からの参入やフランチャイズが多い「お泊りデイサービス」があります。今後は、より機能訓練が重視され、単なる高齢者のお預かりサービスだけでは介護報酬が下がっていく傾向にあります。お泊りサービスも届出制などの導入と役所の管理強化が進みます。安易な新規参入や事業計画を避けて、時流を見極める事が大切です。

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