はじめに

介護保険、障がい福祉の請求代行や給与計算の代行を請け負っている「北日本ケアサポート」の代表をしております、鷲尾和巳と申します。宜しくお願い致します。
別法人で介護、障がい者福祉の事業所も4事業所経営しております。 

「介護業界をザックリ切る話」という題目なので、いつもクライアントにはなかなか直接言えないことも言っちゃいますね

第14話外注のデメリット

外注のデメリット

今まで私は外注を介護事業所に促してきましたが、やるべきではない状況や、デメリットも少なからずあるのでそれらを考慮にいれて外注業者を導入して頂ければ幸いです。

まずは外注をやるべきではない状況を3つほど説明致します。

1.原本がぐちゃぐちゃの場合
介護保険請求、障がい福祉の請求を行う上で根拠となる原本がぐちゃぐちゃの場合です。
もしくは自分のところで働いている人しかわからないような原本になっている場合です。
これは
どこの外注業にお願いしても引き継ぎだけで手間倒れになってしまいます、外注業者にお願いするかどうかは別として属人化されすぎている業務を一度棚卸しして、マニュアル化させる事が急務と言えます。

2.事業所が立ち上ったばかりの場合
請求作業を行うと、数字の事を嫌でも考えるようになります。
事業を立ち上げたばかりの時は社長が請求業務を行う場合が多いように思いますが、まずは単価が頭の中に刷り込まれるまでは御自身でやったほうが良いかも知れません。
わからなすぎて返礼ばかりになるようだったら外注したほうがいいかも知れませんが(笑)

3.事務職員を遊ばせてしまう場合
よくあるのが事務職を採用しているので、その作業をその人から抜くと、やる事がないという状況です。
私も介護事業所を4つ程経営しておりますが、事務作業だけやっているスタッフはおりません、事務作業の多くは、北日本ケアサポートに外注をしております。
恐らく売上的には月商1,000万円までは事務職専属は必要ないと思います。オペレーションの工夫と外注の使い方で可能になります。
勇気を出して事務職を切るという選択肢もあるかと思います。

次に「外注のデメリット」を3つほど紹介致します。

1.外注業者のスケジュールに合わせなくてはならない
大抵の外注業は、○○日までに実績を送って頂ければ○○日までに打ち込み、伝送しておきますとなります。
しかし
障がいであれば上限管理も有りますし、ケアマネに実績を打ち込んだものをFAXしたいのであれば、遅くても3日までには欲しいところでしょう。

自分たちのスケジュールが崩れてしまう懸念はあります。そんな時は北日本ケアサポートへご連絡ください(笑)スケジュールは相談に乗らせて頂きます。

2.毎日の打ち込みはしてくれない
時々相談があるんですが、毎日実績をシステムに打ち込まれている介護事業所さんがいらっしゃいます。
とても素晴らしい数字への意識だと感心させられますが、これと同じように毎日打ち込みをしてほしいですと言われ
ます。
しかし
これはちょっと難しい作業になってしまいます。
当社以外の外注業
者、全てに言える事ですが、請求作業はまとめて打つ事で費用は抑える事が出来るというメリットがありますので、日々実績は今まで通りスタッフさんにお願いしたいところなのです
しかし
現場スタッフさんに日々実績入力の件を聞いてみると「大変だよー」との事でした。
スタッフの方がそれで疲弊してしまうぐらいだったら外注しちゃいましょう

3.個人情報は大丈夫❓
機微情報を外注先に渡す訳ですから、心配だろうと思います。
個人情報の処理の仕方なども外注業者に確認してから作業を頼むようにしてください。
かなり費用を安く抑えているところは個人情報を普通の紙ゴミとして捨てていたりなども十二分に考えられます。
処理の仕方まで聞くようにしてください。

まとめ

何をするのでもメリット、デメリットは存在します。
デメリットを凌駕するメリットが有れば
採用すべきですし、デメリットが大きく感じるようで有れば「今」では無いのかも知れませんが、変化する事を恐れる事なく社長自身がチャレンジをしていって頂ければいつかは介護業界全体に広がると信じています。